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Q&A  No.20掲載(2007年7月刊行)
【診断・検査-12】

針生検:その手技と留意点は?

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聖路加国際病院放射線科医長
角田博子
聖路加国際病院乳腺外科医幹 
矢形 寛
 乳腺疾患の病理学的裏づけとして針生検が施行される頻度が増加しています。超音波ガイド下針生検について、その適応と採取方法について紹介します。

<適応>
 画像診断の次に行う検査として細胞診、あるいは組織診が挙げられます。細胞診は短時間で低侵襲ですが、細胞診だけでは確定できないものもあり、これが組織診の適応になると考えられます。すなわち、画像と細胞診の結果が合致すれば、そこで確定診断にきわめて近いものと考えることができます。しかし、合致しなかった場合には組織診が必要となります。さらに、乳管内増殖性病変の良悪の鑑別、硬化性腺症に合併する非浸潤癌などを考える場合は直接組織診を行うほうがよいでしょう。線維腺腫はある一定の割合で細胞診が偽陽性になることが知られています。また、画像的にも非常に紛らわしいものもあり、はじめから組織診を行ってしまうほうがよい場合もあります。術前薬物療法施行前には組織診が必須となります。
<適応>
 なお、穿刺法には、代表的なものとして直接法とコアキシャル法がありますが、ここでは直接法を説明します。
1.まずターゲットをよく確認してどこから針を刺入するかを決定します。
2.探触子にゼリーを塗布し、空気が入らないように上からラップでカバーします。ラップおよび皮膚面を十分に消毒します。
3.刺入する皮膚面および、超音波でよく見ながら刺入経路(ターゲットの深部まで)をよく麻酔します。深部までを麻酔したほうが痛みは少ないようです。
4.生検針を刺入し、ターゲットの辺縁まで誘導します。
5.針の角度に注意して、針をファイアし標本を採取します。
6.針を抜いたら刺入経路を圧迫止血します。
7.これを標本数だけ繰り返して終了します。
8.十分な圧迫止血後、消毒して終了します。この時点で十分に止血しておけば、これ以後の強い圧迫固定は必要ありません。
<注意>
 ターゲットまで針を刺入したあと、内筒針が飛び出す距離と角度を考慮し、ファイア後の針先が胸壁に達しないように目測します。これが生検を安全に施行する最大のポイントです()。そのためには、十分な距離をもって穿刺部位を決める必要があります。ターゲットからあまり遠いと穿刺経路が長くなり、近すぎると針を胸壁に平行に持っていくことができなくなります。刺入部分の針全体を常に視野内におくことも重要です。針を見失った場合にはむやみに進ませず、じっくり探触子の角度を変えて針を描出します。ターゲットが逃げないようにするためには針先をわずかにターゲットの辺縁部分に入れておき、探触子を握るほうの小指球で乳房をおさえるようにしながら、ファイアするとよいでしょう。
図 生検を安全に施行する穿刺方法
生検を安全に施行する穿刺方法


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再生時間:13分
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